PEOPLEOctober 29, 2019

Slogan Member’s Interview -新卒5年目、新たなチャレンジと葛藤 川村直道-

2015年、新卒でスローガンに入社し、これまでマネジャーポジションや京都支社長を歴任するなど多方面で活躍してきた川村直道。2019年10月からは新規事業「Goodfind College」の責任者に抜擢され、困難や葛藤に向き合いながら事業の立ち上げに奔走する日々。そんな川村にスローガンでのこれまでとこれからについて等身大で語ってもらいました。

インタビュアー:まず、川村さんがスローガンに入社した理由を教えてください。

川村:私はもともと橋をつくりたいと思っていて、大学では建築学科で橋梁について研究していました。幼少期から、何でも構造を考え、組み立て、つくり上げることに興味を持ってたので、進路選択でもあまり深く考えず理系・ものづくりの道に進むつもりでいました。

しかし研究を進めるなかで、橋の構造についての研究は進歩が鈍化しており、従来のメーカーやゼネコンでは新しいものを生み出しづらい状況にあると感じたこと、また一方で3Dプリンターで橋を造ることができるようになるなどデジタルテクノロジーのめざましい進歩に触れたことから、新産業に挑むベンチャーの領域に興味をもつようになりました。

そして私自身はたまたま世の中の変化を知るきっかけを得て固定観念を捨てることができましたが、大学の同期を見ていると、研究領域の延長にある仕事に就くことが当たり前で、それ以外の選択肢を全く考えもしない人が多いことに気づきました。

せっかく国内でも有数の頭脳・才能をもった人材が自分の適性や意思について立ち止まって考えることなく、衰退産業や成長性の低い業界に入っていくのは社会的な機会損失なのではないか、これは解決すべき問題なのではないかと考えるようになり、「才能の最適配置」を標榜するスローガンに入社することを決めました。

インタビュアー:これまでの専攻とは直接関わらない領域に進むことに躊躇はなかったのでしょうか?

川村:あまり気にしませんでしたね。物事を構造化して新しいものをつくる、というのはどの分野でもやれると思っていますし、マイペースで楽観的な性格も手伝って、どこでもうまくやれるという自信もあったように思います。

むしろスローガンのミッションに対しては、自分の好きなこと、やりたいことを追い求める上でとてもしっくりきています。

インタビュアー:これまでのスローガンでの仕事、経緯について教えてください

川村:いまは新卒5年目なのですが、これまでかなりいろいろな業務を任せてもらってきました。1年目はGoodfindの会員を増やすためのマーケティングに従事、2年目には京都オフィスでキャリアアドバイザーやセミナー講師をやっていました。いま思えば業務も土地も未経験ななかでの新卒2年目の京都オフィス配属は会社としてもリスクをとった意思決定だったのでは、と思います(笑)。

その後、4年目には東京本社でGoodfindのメディア責任者としてコンテンツの企画やメディア全体のディレクションを手掛けてきました。グループ全体の基幹事業ですし、責任もプレッシャーもありましたが、1年かけて周囲の協力も得ながらなんとかうまく回すことができるようになっていました。
そんな折、新規事業のアイディアが社内で立ち上がり、私が責任者として着任。2019年の春から新メディアの構想を始め、9月に「Goodfind College」をリリースするに至りました。

インタビュアー:Goodfind Collegeを立ち上げるに至った背景を教えてください

川村:私も含め、これまでGoodfindの運営を通して感じてきたクライアントの採用広報へのニーズや、学生が本当に知りたい情報が十分に提供されていない現状、またスローガンの事業上の戦略を踏まえて、いまスローガンが取り組むべき事業案として事業部内で議論していました。

いよいよ今年の春に具体化していくというタイミングで、上司から私に「Goodfind Collegeの責任者をやらないか」と打診を受けて、そんな面白い機会があるなら逃す手はないと思い、すぐにやります、と答えましたね。

スローガンに入社した動機でもある、学生に広い価値観、選択肢を知ってもらうことにつながる事業ですし、これまでの経験も活かせると思っていました。

インタビュアー:川村さんはGoodfind Collegeをどのように成長させていきたいと考えていますか?

川村:まずはGoodfindの会員が全員読んでいて、これまでやってきたオフラインのセミナーやイベントだけでは創出しきれていない企業と学生の出会いをオンラインで生み出せている状態を目指しています。

ゆくゆくは、ただ知識を提供するだけでなく、学生の思考の変化のきっかけになるような骨太なコンテンツを多くつくっていきたいですね。
Goodfindってやっぱこうだよね!というGoodfindらしさを表現していきたいと思っていますし、メディアとしての短期的なKPIはもちろん大事にしつつも、ポリシーはぶらさずにやっていきたいと思っています。

また副産物ではありますが、いまGoodfind Collegeではスクラム開発の手法を用いて事業を推進しています。見える化の徹底や情報共有のスピードや精度の向上など、ソフトウェア開発に限らずビジネスにも活用できる考え方なので、社内のほかの部署・部門にも知見を共有していくことで全社の事業を加速することにも貢献できればと思っています。

Goodfind College トップページ

インタビュアー:川村さん個人としては、新たな取り組みの中でどのようなことを感じていますか?

川村:思いのほか、これまでの経験に近いようでそうでもないことに気づき、ゼロから学習しなければならないことも多く難しさは感じています。

これまで私は既存のKPIを改善し複数の利害関係者の意思を調整しながら前に動かしていくことは得意だと感じていましたが、正直に言って、自分で責任をもって正解がわからないなかで決めていくことにはまだまだ苦手意識があります。

葛藤の先にもう一段階成長のステップがあると信じて、いまはもがきながらチャレンジしているところですね。

インタビュアー:川村さんがいま苦しい挑戦にあえて向き合うのはなぜでしょうか?

川村:まず何事もやってみないとわからないと思っていますし、マネジメントの仕事は適応力やバランスの良さなど自分の強みを活かすことができるとも思っています。私は良くも悪くも「これをやりたい!」という強いこだわりから行動するタイプではないですし、先頭に立って引っ張っていくタイプのリーダーでもありません。チームとしてミッションに向かう上で自分が必要な役割を全うしたいと思っています。

いまは自分自身が苦手だと思っていることや、いま壁を乗り越えようと葛藤していることはチームメンバーにも率直に伝えています。メンバーは不安に感じてもおかしくないかもしれませんが、みんなが信じて一緒にやってくれていることにはありがたく感じています。

インタビュアー:最後に、川村さんは今後どのような成長をしていきたいと思っていますか?

川村:中核メンバーとして会社を支えてほしいという経営からの期待も感じているので、なんとなく器用で安心だよね、80点くらいは安定して狙えるよね、というポジションにとどまらず、リスクをとって120点を思い切り狙いに行くようなスタイルも使い分けられるようになりたいですね。

どんな事業でも大きく成長させられるマネジャーとして、スローガンの成長を推進できる人間になりたいと思っています。

インタビュアー:ありがとうございました。

Goodfind College: https://college.goodfind.jp/

川村 直道ポテンシャルアクセラレーション事業部 ブランディングデザインチーム

東京都出身。早稲田大学卒、専門は土木で橋の設計・解析。エンジニアの父とSF好きな母に育てられた根っからの理系。
大学在学中は某ビジネスホテルでフロントの夜勤に勤しみ、ほどほどに遊びほどほどに学ぶ。
理系の道に進むかと思いきや、バックグラウンドに関わらずチャレンジできる面白い道がないか模索する中でGoodfindと出会う。才能の最適配置に共感し、スローガンに入社を決意。
新卒2年目、京都支社異動のチャンスに志願し、2年間の勤務を経て、東京帰還。
趣味は映画を観ることと食べ歩き。博物館にも通う。

マイスローガン:
Anything one man can imagine,
other men can make real.
― Jules Verne